『No More Violence and Gun Tunes』
「"暴力ネタ"や"ガンネタ"のチューンはもう止めろ!」と
Merciless(マーシレス)が訴えているらしい。
たくさんの犯罪や暴力が徐々に社会を破壊している中、
Mercilessは、すべてのBad manチューンは止めて、
"女の子の歌やカルチュラルな歌を(本来の彼のテーマでもある)
再び盛り上げていく、と訴えている。
Mercilessによると、「今のユース(若い世代)達に、すべてのBad man的な
考えをやめさせ、ポジティブな考え方を教えてやるのが、俺達DJの仕事なんだ。
俺だったら、ガンチューンだとか誰がグラミー賞を取ったとか
1位になったとか、そんなくだらない歌は聴きたくないね。
そんなことを歌ってたら、いつまでたっても"ビジネス"にならんよ。」
Mercilessは、"Old Gails"や"Mamas Cooking"、
"Mavis and Gizarda"などを歌った時代に戻ろうと考えている。
それはすべてがポジティブなバイブスから来るものなのだ。
それってクラッシュは、もうやらないってことなのだろうか?
Mercilessはこう語っている。
「俺だって、どこででもクラッシュをやるわけじゃない。
誰もがやれるもんでもないし、誰もが語れるもんでもない。
あのクラッシュ(Sting2000)は個人的感情が入りすぎだ。
脅かすつもりはないが、 このまま行くと、
"Tupac Shakur"と"Notorious Big"の筋書きのような展開になりかねないね!
音楽的なステージの場で、個人的なクラッシュをする、なんて、
とんでもないことだ。こんな事ばかりしてたら、みんな離れていくさ。
ましてや個人攻撃なんてくそくらえだ!
それより、ステージを見ている人達を、より熱くさせて、
よりレベルの高いところに導いていくことの方がよっぽど大事なことさ。
このままいけば、間違いなく何か問題が起きる。
だから俺はクラッシュの熟練者になる前に、
クラッシュから手を引こうって決めたわけさ。
アーチストってのはクリエイティブでなければいけないし、
エンターテイナーに徹するべきだし、
上に上がっていかなきゃいけない。
暴力ネタやガンを正当化するような曲には、
みんなも、うんざりしているってことは判ってるんだ。」
実際、彼がステージで昔の曲や女の子の曲を歌うと、
決まって盛大な歓声を受けるそうだ。
「みんな、そういう曲が好きなんだよ。判るだろ?
だから俺はみんなが好きな歌をうたうのさ。」
"Warhead"というステージネームで、軍服を身にまとい、
武装して"Sting2000"のクラッシュに勝ったMercilessは、
皮肉なことに人気急上昇。
最近では、彼のマネージャーを努めるGadaffi氏が、
イギリスの"Greensleeve Record"と契約し、
Mercilessのアルバムを完成させた。
一方Mercilessは、国内や海外のイベント出演依頼が殺到しているそうだ。
Gadaffi氏は、「Mercilessがインターナショナルのレベルに達するためにも
いろいろな活動している。
そうなるために、私たちは大きなプランを立てている。
絶対に成功させるつもりさ。」と語った。
2001年3月30日、コネチカット州(米国北東部の州)の
首都Hartfordにある"West Indian Social Club"では
Mercilessが出演したコンサートのチケットはすべて完売。
そのコンサートでは、Mercilessの他にも
ダンスホールの 議論好きの女性DJの二人
Lady SawとCecileが出演し、観客達を充分満足させた。
The Annex ProductionとLaughy主催のそのイベントは大成功。
その後、MercilessはFlorida州のJacksonvilleへと飛び、
日曜日には"Mayfair Club"で行われるステージショーに出演。
月曜日にはNew Yorkへ戻り、アルバムのプロモーションの仕事。
その後、彼はJamaicaに帰国し、いくつかの新曲をリリースするため、
スタジオに通っているそうだ。
『After Champs Pool Party』
ジャマイカではボーイズ&ガールズ達のための
運動選手権が毎年 積極的に開催され、
その選手権の後には、毎年恒例のイベントが行われている。
今年はSolid GoldとAlizeファミリーの主催の
"After Champs Pool Party"が
4月7日(土)Molynes Roads 53にある
Olympia Crown Hotelで行われる予定だ。
今年の"After Champs Pool Party"にラインナップされているアーチストは、
Frisco Kid と Bling Dawnの二人。これは熱いステージになるに違いない。
別名、古来の君主制主義者とも言われるFrisco Kidは
DJの中でもトップランクに入るであろう。
重々しく武装しながら、毎週スタジオに出入りし、
ストリートの新しいスラング用語を使った
ブランニューソングの"One And One"や
"Round Here"、"Success"、"Nuh Tink A Joke"
"Lion Paw(Yaga Yaga Yaga)"や"Zion" などを
次々とリリースし、今やひっぱりだこ状態なのである。
ニューシングルの"Treat Har Right"
(Lukie Dとのコンビで、Pot of Goldレーベルからリリース)
や"Learn This"、"Go Si Dung"など、
すべては 強力な彼のメッセージである。
またヒットシングルの"Juvenile Run Downtown"などは
10代の若者達の間で、特に人気がある。
ストリートの現状を見事に表現するFrisco Kidsは
激しいリリカルを訴えている Deejay達の中でも
特に中心的人物な存在。
King of Kings レーベルの"Double Jeopardy"トラで歌っている
彼のチューンにぜひ耳を傾けて欲しい!
その曲には、ストリートにいる革命的な戦士達の情緒の声が
反響している。
ジャマイカで起きてきた革命のほとんどは、
女や子供達から偉大なファンファーレを受けている
大物のDeejay達のリリックが発端であることが多い。
"Lightning"リディムのトラの"Thumbs Down"などもそうだが、
"Nuh Tink A Joke"や、みんなが大好きな"Here For Them"などは
さらに激しい内容のリリックである。
Portmore地区の代表として、自分のルーツの土地から
決して離れることのないFrisco Kidsは、
"Blaze"リディムのトラでSizzlaと一緒に
都心のスラム街の頌歌(ほめうた) である"Round Here"や
"It is Redemption"などのシングルもレコーディングしている。
メジャーなリディム所有のプロデューサー達からもひっぱりだこの
Frisco Kids a.k.a. 君主制主義者だが、
地元の学生達のためにも、これからも全力投球し続けると
誓っているそうだ。
Frisco Kid と Bling Dawgは、2001年からの注目すべきアーチストだが、
この二人は、"After Champs Pool Party"のイベントだけでなく、
"Step It Up"という曲でも一緒にレコーディングしている。
サウンドマン達からもイチオシされている曲なので、
今後、この二人のアーチストの実力は更に高いレベルのものへと
評価されることになるであろう。
"Bling Dawg"ことRicky Rudieの豪語、
"A Ricky Rudie aka Bling Daaawg!!!"も、
この"After Champs Pool Party"で聴けるはず。
この日の"Olympia Crown Hotel"では、彼のヒット曲である
"Johnny Too Bad"や"Floss Like We Do"、"Circumstances(Beenie Manとのコンビ)"
の他、数々の曲がステージで繰り広げられる予定。
新しいリディムトラの"ZIP IT UP"では、
"Black Roses"のダンサー、ボーグルとの"I Kiss My Baby This Morning"や
Sanchezとのコンビ "God Bless The Day I Found You"などをリリースしている。
ニューダンスにもなっている"Zip It Up"リディムは、
Shocking Vibesの取締役である
"Patrick Robert"のプロデュースによるもの。
この"Zip It Up"リディムのエキサイティングなプロモも
すぐに出るはずなのでチェックしてみて!
このイベントのスペシャルゲストには、
今もっとも熱いアーチストである"Elephant Man"を始め、
"Chico"や"Mr.Lex"、そしてメジャーからローカルなシーンに戻ってきた
スウィートクルーナーのシンガー"Wayne Wonder"なども出演する予定。
この"After Champs Pool Party"のイベントでは、
たくさんの賞金や賞品が用意されている。
当日プール会場には、賞金の入った特別な風船が用意されるそうだ。
夜中の1:00前に会場入りした人はアドミッションがJA$300.00。
女の人は何時に会場入りしてもJA$300.00でOK。
またプロモーション用のTシャツも配られるそうだ。
このイベントのスポンサーは、X-NEWS, Bombay Sports Lounge,
Train Tech Computer Institute, Club Fantasia, Red Stripe, Nestle。
『Easter Burst 2001』
今週末、Bull BayのEight Milesにある、
イーストの最も熱いナイトスポット"Little Copa"では、
新しく一新したビッグイベント"Easter Burst 2001"が開催される。
D&SとTotal Records主催のこのイベントでは、トップエンターテイナーの
"DJ Elephant"と"George Nooks"がラインナップされている。
プラス!2つのトップジョグリンサウンドの"Rebel T"と"Metro Media"。
この"Easter Burst 2001"は、
今年のイースター祭のキックオフとなるイベントである。
残念ながら、 グラミー賞の男"Docter Beenie Man"は
以前から契約していた海外の仕事が重なっているため、
"Easter Burst 2001"には出演出来ないそう。
その変わり、Beenie Manに取って代わる
"スペシャル ゲスト アーチスト"が用意されているらしい。
このイベントのプロモーターの話によると、
Beenie Manの代わりとなるアーチストは、かなりの有名人で、
ラジオでもガンガンにオンエアされているし、
もちろんダンスのシーンでもかならずプレイされているそうだ。
そのイベントに来た人達、みんなが驚くようなビッグアーチストらしいが…
いったい誰が…!?
ステージでいつも、多大なエネルギーを発するDJ Elephantは、
今のシーンで最もホットなアーチストのひとりである。
"Replacement Killer"や"New Application"、
そして彼のブランニューシングルの"E-L-E-P-H-A-N-T"などで 絶好調の、
パワー溢れるElephant Manはこの日、絶対にはずせないアーチストだ。
このイベントでは、"Elephant Q45 camp"に所属する アーチスト、
Danny EnglishやMr.Ghandi、
Mr.Bachelousなどのステージも見れるそうだ。
たくさんのヤングジェネレーション達を抱えている
ベテランアーチストのGeorge Nooksも、
すばらしいパフォーマンスを見せてくれるはずだ。
彼のビッグチューン"God Is Standing By"は
ローカルのチャートでも海外のチャートでも、
数週間の間、連続1位を獲得。
また"Forty Leg Dread"や"Tribal War"、
"Homely Girl"や"Labba Labba Mouth"などは
いつの時代もダンスホールのファン達から、
愛されてきた曲であることを忘れてはいけない。
というわけで、このようなDJやシンガー達が集まる
"Little Copa"の会場が、その夜はミュージカルファイヤーの炎で
燃え上がるのは間違いなさそうだ。
絶好調のShocking Vibes Crewのメンバーとなった
唯一女性のアーチスト、Lady Sawも
多才なパフォーマンスを見せてくれるだろう。
またMr.Lexは会場に来た人達に
"Full100"のパフォーマンスを見せてくれる予定だ。
"Cook"や"Ring Of Mi Cellie"などの曲が大ヒットの
すらっとした"jiggerman"のDJ、Mr.Lexのステージは、
評価の高いパフォーマンスが期待出来そう。
また多大なファンを持つグループ "Word21"も、
このイベントに出演する予定だ。
彼らは、国内ではもちろん海外でも名の知られたアーチストであり、
"Easter Burst 2001"では、もっと彼らを見たいという声があがるに違いない。
Metro MediaとRebel Tは
この日のジョグリンサウンドで、MCはNuffyの予定だ。
イースト側のダンスホールファンは今週土曜日は"Little Copa"に集合!
ハードコアダンスホールファンが楽しめる夜になるのは間違いないから…
訳:kazumi(RUFF-CUT) |