グラミー賞を受賞したアーティスト、ブジュ・バントンは、米国ジョージア州のマクレー修道院から釈放されてから数時間後、金曜日の夜、ジャマイカに到着した。
本名マーク・ミリー(Mark Myrie)であるブジュ(Buju)は、午後8時すぐにキングストンのノーマン・マンリー国際空港に到着した直後、白いトヨタ・ヒルックスに乗り込み、その場から立ち去った。
その車は警察のアウトライダーによって護衛された。
米国内でブジュが出発ラウンジ付近にいたという情報が流れ、集まった人達は空港の端へと走った。
彼が帰国の途中であることがニュースやSNSで拡散され、小さかった群衆は徐々に増加した。
しかし彼はサイドゲート経由で空港から移送されたため、集まった人々はスーパースターを見ることができなかった。
「彼が釈放された日だったとは知らなかった。出所後の彼が太っていようが、最後にStingで見たGargamel(ガーガメイル)とは別人だろうが、今日が釈放の日だって知っていたら、行ってたよ。」
とある男性は語った。
ブジュは、事件の再審の開始から12日後、フロリダ州タンパで2011年2月22日に麻薬密売罪で有罪判決を受けた。
米連邦検察当局は、1年以上にわたり潜伏している連邦諜報機関によって標的とされたレゲエアーティストを告発するために2つの裁判を要求した。
強力な民間セクター組織ジャマイカ(PSOJ)は、刑務所から戻った後の活動を再開するにあたって、レゲエスーパースターの音楽のキャリアには何の障害もないと語った。
「ブジュバントン氏は長い時間を費やし罪の代償を支払ったと私達は信じている。
将来は彼の仕事が上手くいくことを期待している。」
と、PSOJのハワード・ミッチェル会長は、ブジュとベレスハモンドのコンビをイメージして語った。
通常、外国人の追放者は、毎月最終木曜に米国から送り返されるが、ブジュがジャマイカに戻されるにあたって、今回は特別な手配が行われた。
ジョージア州からフロリダへと飛び、そこからジャマイカ行きの飛行機に乗った。
一方、ジャマイカの島ではTil Shilohのシンガー、ブジュの釈放をみんなが首を長くして待っていた。
有名なヴォーカリスト、ベレスハモンドも長年の友人に会えるのをずっと楽しみにしていたと最近のインタビューで語っている。
「長い時間かかってしまったが、何も起こる事はない。彼と会えるのを楽しみにしているよ。」
とベレスは語った。
タラス・ライリー(Tarrus Riley)は、ブジュへのアドバイスやメッセージについて、
「今、彼がやっと自由になれたということがとても嬉しいよ。これからは自分の行きたいところに自由に行ける。
彼には心から楽しめる場所が必要だ。
ブジュの考え方次第だが、彼はチルしたいだけかもしれない。
アドバイスはできないけど、家に帰ってリラックスしてほしい。
しばらくメディアなどが騒がしいと思うけど、ブジュの気持ちを一番に考えてあげてほしい。
エンターテイナーである前に、一人の人間としてね。
ブジュバントンは私が尊敬する大好きなアーティストの一人だ。
彼を応援し続けることはやめないよ。」
翻訳:Ruff-Cut Kazumi(@LADYKfrRC )
情報提供:Jamaica Star(ジャマイカ・スター紙)