多彩なキャラクターを持つセレクターTONY MATTERHORN(トニーマタラン)はバルバドス(西インド諸島東端の島)のラジオ局 Liberty 98.1 FM でジャマイカからの最新のダンスホールチューンを届けるために上陸中。
マタランがバルバドスでも人気が高いセレクターであることは以前から知られている。
先月バルバドスではダンスホールミュージックの貢献者としてマタランに賞が贈られた。
バルバドスからの話によると、マタランは現地のラジオDJの仕事が決まったそうだ。
「ラジオDJを始めてちょうど1ヶ月になるよ。
ここのみんなはジャマイカについてはもちろん知っているけど、俺はもっと深いところを伝えている。」
とマタランは語った。
「昔からバルバドスで活動してたから俺らはここで有名なんだ。だからラジオDJの話が来たんだ」
週末のゴールデンアワーはどこかしらのセッションでプレイし、土曜日はラジオDJもこなしてい
る。
「土曜日の夜中12時から明け方の4時までラジオDJとしてまわしてる。
でも土曜日は他にも営業が入ってるから、
こっちでは古いチューンをかけて、他の所ではブランニューを、また別の所ではコンシャスチューンをかけて‥ってな感じでね」
マタランはクラッシュサウンドとしてもジョグリンサウンドとしても知られている。
バルバドスでラジオDJとして毎週まわすことで、他の仕事に支障がないのか尋ねてみたが
今のところその問題はないらしい。
「ラジオDJをやってるからってクラッシュやセッションでプレイをしなくなるってことは決してないね。
今はバルバドスにいるけど、今週はジャマイカに戻るし、イギリスでもショーの仕事が2つ入っているんだ。
で週末にはまたバルバドスに戻ってくる。他にもカリブの島で2つショーが入っているしね 」
「ラジオDJはずっと続けるよ。もし他に何か用事がある時は録音だって出来るからね。
これからもあちこちの国を飛び回ってサウンド活動を続けていくし、ラジオDJもやっていくよ」
ラジオ局の代表者にここでのマタランの仕事ぶりをインタビューしようと試みたが、コメントはなかった。
マタランは最初、INNER CITY(インナーシティ)のサウンドシステムでセレクターとして活動したのが始まり。
その後、KING ADDIES(キングアディーズ)のサウンドシステムに移行。
クラッシュもジャグリンもこなす、口が達者なセレクターとして知られるようになる。
数年前にアディーズから独立後、TONY MATTERHORNとしてソロ活動を始め、人気と勢力を伸ばし続けている。
(JAMAICA STARの記事より)
写真は昨年のPASSA PASSAのセッションでのTONY MATTERHORN(JAMAICA STAR)。
(Text: Kazumi@Ruff-Cut)