長い間論争を起こしていたダンスホール・アーティストのVYBZ KARTELとMOVADOが、
昨日(2月28日)ペガサスホテルで行なわれた記者会見で、二人の争いに終止符を打った。
報道されたところによると、RE TVのキーマニ・ロビンソン氏と、
この記者会見の計画を立てたDCPマーク・シールズ氏が立ち会いのもとで二人は事前に個人的なミーティングを行なったそうだ。
昨日のインタビューで、マーク・シールド氏は語った。
「私とRE TVのキーマニ・ロビンソンは、この二人のアーティストの論争について、議論しあったんだ。
このままではファンや取り巻きの間で起きているリリック論争が犯罪に発展してしまうってね・・・」
「私とキーマニはこの問題について二人で協力しあって解決していこうと話し合った。
ポジティブでいるための音楽と芸術のためにね。
ちょうど二人のアーティスト達の論争も少し落ち着いた様子だったから、私たちはカーテルとモバドと一緒にミーティングすることに決めた。
もちろん両者とも来てくれた。その結果、公開ミーティングを行なうことになったのさ」
「実際のところ、二人とも和解するのをためらったので、私もキーマニも驚いた。
私たちは両者のファンの間で何が起きているのかを説明したんだ」
昨日の記者会見で、両アーティストは争議の調停をし、彼らの間で和解する意思があることを示した。
しかし、ファンと取り巻きの間で起きているリリック論争が暴力に発展していることについての質問が、両アーティストに一気に向けられた。
カーテルとモバドはファンに対して謝罪をし、さらに暴力を起こす道具として、自分たちのリリックを使うのをやめるよう訴えた。
カーテルは言った。
「俺自身もモバドも、お互いを批判する曲を歌い、リリックを書いただけ。
なぜならそれは音楽であり、アーティストはクリエイティブでなければいけないからさ」
「ファン達は、俺とモバドが実際に争って撃ち合ったところを見たわけでも聞いたわけでもない。
それに俺は今日モバドと会うためにここに来た。
今、俺はモバドの左側に、モバドは俺の右側にいる」
「俺たちはリリックでの論争をしていただけで、暴力的な争いは起こしていない。
俺らのために仲間や敵を暴力に巻き込むような歌もうたっちゃいない。
今日俺たちがここにいるのは、和解の進歩があったってことを見せしめるためさ」
またMOVADOはこの件について、次のようにコメントをしている。
「和解したのは本当のことさ。そして俺が "Real Mckoy"や"Gangsta fi Life"で歌っていることもすべて本当のこと。
俺たちが一致団結したのも本当。過去の出来事も本当さ。BLESS.」
ALLIANCEと今後リンクしていくことに期待していいのか?とカーテルに尋ねてみたところ、次のような返事が返ってきた。
「"ALLIANCE"に今後戻ることはないね。
"ALLIANCE"は"ALLIANCE"で活動しているし、俺は俺で"PORTMORE EMPIRE"っていう今ボスしまくってる若手アーティスト集団を抱えている。
俺とボウンティは今までステージで争ったことなど一度もない。
だからモバドともこうやって和解した。
俺たちはステージで争いを起こすようなことはしないよ」
しかしこのような記者会見があっても、大半のメディアは二人の和解を信じなかった。
DCPマーク・シールド氏に向けられた質問のほとんどは、この記者会見は二人の本心ではなく、単なるジェスチャーなのではないか?ということだった。
その質問に彼はこう答えた。
「そのとおりだ。二人が和解したのを見たファン達が、今までの暴力行為に対し非難するようになってくれればいいのさ。それが本当の目的なんだから。」
次に私たちは、
「この記者会見によって、二人のアーティストの宣伝効果を妨げることになったら?
・・あなたはどう思う?」
とマークに質問した。
「もしそうなったら、たぶん動揺してしまうだろうね。そしてこのことを引きずるだろう。
だが、これは私とキーマニで決めたことだから、後悔はしない。
しかし暴力を止めるんだから、よい宣伝になるはずだ。すばらしいことだ。何の問題も抱えていない 」
そして昨日、私たちが二人のアーティストと直接話をしたところ、
彼らは「ファンのみんなには、二人の新しいコラボを期待してほしい。このことがみんなに伝えられてうれしいよ」と語った。
情報:YARDFLEX