INFORMATION

Dancehall Queen Reportやダンスホール事情、ダンサーインタビュー、ジャマイカのダンス情報などを中心にお届けします☆

記事一覧

Black Blingaz Interview

Star紙の"Artist of the Months"で数回に渡りジャマイカのダンサーを特集しているのでこちらで紹介しようと思います。

まず最初はBlack Blingazから。

Black Blingaz - Power to the People - 人々へパワーを

ファイル 96-1.jpgBlack Blingazにとって必ずしも全てのグリッターがゴールドというわけではない。
それは何かもっとパワフルな物、雄弁さで踊る能力、ブラックパワーの力であり
Black Blingazは5人のメンバー(Chris Bling, John Bling, Migz Bling, Marlon Bling,German Bling.) で構成されている。


(写真左:Chris Bling 右:John Bling)

彼らにとってダンスは生まれつきな物だった。
メンバーはSpanish Townで一緒に育ち覚えている限りではいつも一緒に過ごしていたという。

「Black Bling」の名前の由来は彼らをダンスのポスターに載せようとしたプロモーターがポスターへ載せる名前を聞いたその当時の流行り言葉「Bling Bling」から来ている。

それ以来Passa PassaやたくさんのDVDで彼らのダンスが見られるようになった。

彼らを言葉に例えたら「Fresh and Clean(新鮮で清潔)」。
いつでも出かけれるように常にきっちりとした格好をするように心がけている。

Star紙のインタビューに
"Black Blingazは皆のモノさ。
誰でも気軽に話しかけてくれよ。
俺たちはいつも新鮮で綺麗でまっすぐで流行の先端を行ってるんだ。
その辺のただのジャラジャラつけてる集団とは一緒にしないでくれよ。
Blingとは俺たちが極めたい事でBlackって事は俺らのシンボルカラーなんだ"

Black BlingazのダンスはEver Fresh Ever Clean, Caan Tired, Tek Weh Yuself, Black Dem Out, Myspace, Scissorsなど他にもたくさんのダンスがある。

次回はRavers Claversです。お楽しみに!

(翻訳:Kozz)

ファイル 96-2.jpg

Black Blingazが来日した「Dancehall Queen Junko Birthday Bash - Black Blingaz Japan Tour in Boat Ride -」の模様がこちらで見れます

近年のジャマイカにおけるダンス事情

ヘッドトップ(三点倒立)が"スゴ技"の時代は終わってしまった。

今のダンサーはオリンピック並のアクロバティックなダンスをしその中には危険なダンスもある。

危険なダンスと知られている"Dutty Wine"。

それと新しいダンスの"Drop Dead"と"Grievance"。
ダンスは危険も伴う物となってきた。

このダンスは"Dutty Wine"を生み出したMontego BayのAttitude Girlsによって創られた。

しかし"Drop Dead"という名の通りダンサー達は木、家、電柱や人間などに登りダンスをしようとするが
中には本当に"Drop Dead"してしまうダンサーもいる。

ファイル 97-1.jpg
(画像: Drop DeadをDutty Fridazeで披露するダンサー)

DUTTY FRIDAZEのDVDはこちらで購入出来ます
※サンプル動画あり

もうひとつのダンス"Grievance"は男女間の力関係を表して見せるダンスで
男女がケンカのシミュレーションをする動きだ。

男ダンサーが女ダンサーの腹にパンチを食らわせるように見せたり時には
女ダンサーは地面に投げられたり別の男ダンサーに向けて投げられたりする。

Star紙によるとこのダンスはDing Dongとそのクルーによって生み出されたダンスだそうだ。

Star紙はこの"Grievance"についてのコメントをDing Dongより貰おうとしたができなかった。

しかしダンスホールクィーンStacyは"Grievance"について
「あれはダンスというよりトリックのような見世物」
とコメントをしている。

Stacyはこのダンスがそんなに危険性の強い物だとは見てないが
ダンサー達はダンスを違う方向へ持って行ってしまっていると語る。

「ダンサー達は自分のリミットを知っているわ。
観客はそれをマネして怪我したりするのよ。
エンターテイメントの一部だって考えないと。
皆が皆やらなくてもいいんだから。」

「もしすごく太ってる女性がDrop Deadをやっているのを見たら彼女は痛いに決まってるじゃない?」

最初に女性ダンサーで高いところに登り
エアロビックな動きをしたのはStacy自身だが彼女は「ダンサー達は極端」と話している。

「女の子達は行き過ぎてるわ。男ダンサーに地面に投げつけるよう促したり。
頭割ったのを見たこともあるわよ。皆の注目を浴びたいからやり過ぎるの」

そして実際にそのダンスを見てやっているダンサーIceは
「女を殴ってコテンパにしちゃうような動きのダンスだ。

もちろん見せかけだけだよ。本当の話、女ダンサーが男ダンサーにやるように
仕掛けてきたんだ。俺は関係ないしこのダンスは好きじゃない。

もっとダンスを激しくやりたいダンスホールウーマン達だけがやるんだ」
「ダンスは激しくなっていってるけど実際に危険な場面を見たことはないな」
とコメントをしている。

ファイル 97-2.jpg
(画像: Bembe Thursdayで鉄のポールに登る女性ダンサー二人)

BEM BEH THURSDAYSのDVDはこちらで購入出来ます
※サンプル動画あり

ダンスによって命を落とした18歳のTanisha Henry。
Tanishaは去年の10月29日に亡くなり彼女は"School-uniform Party"
での"Dutty Wineコンテスト"に出場の最中に倒れ、病院に運ばれたがその後死亡した。

医者Dr.Paulによるとダンスを見たところ特に危険性はないとし
"Dutty Wine"にだけ関しては、首の回しすぎが危ないと指摘しているが、
最近はそれも(Dutty Wine)もやる人が減ってきているし"Drop Dead"に関しては
高いところに登った際、滑るのに気をつけるだけでその他は特に危険性は感じないとコメントをしている。

(翻訳:Kozz)

DING DONG'S NEW DANCE - BEFORE SUMMER & SURF

ファイル 68-1.jpg

久々のニュースの更新です。お待ちいただいてた方には本当申し訳ないです。
今回は人気ダンサー Ding Dongの記事を紹介したいと思います。

イギリスのレゲエチャートで1位を獲得した Ding Dongのシングル「Bad Man Forward, Bad Man Pull Up」の歌詞の中でも歌っているニューダンスの「Before Summer」。

ダンサーだけでなく、Deejayとしても活躍中のDing Dongが、今度はその同名の曲をレコーディングした。

「このダンス(Before Summer)はあちこちですぐに流行るよ。
見たらすぐにわかるダンスさ。ちょっと変わったダンスだからね。
6つの違ったダンスから作られているんだ。

今俺たちが支持しているロードダンスは、毎週日曜日にマウンテンビューのレイバーズ・クレイバーズ・パークでやってる「Gabba Sundays」さ。」

Ding DongはRavers Clavers Crewと一緒にバハマでのショーを控えている。

「今俺たちはヤバいショーをやってるんだ。毎週末はどこかしら営業に行ってる。みんな俺たちのショーが大好きだからね。」

YardFlex.Comの情報によると、先週、St.AndrewのNannyvilleにあるレイバーズパークでDing Dongのインタビューをした時に
ロンドンのCHOICE FMではDing Dongのヒット曲「Badman Forward, Badman Pull Up」が初のNO.1を獲得したということだ。

最近ではDigicelのCMコマーシャルにも出たり、ちょっと前だったらVoice Mailのヒット曲「Wacky Dip」のPVなんかにも出ていたので、Ding Dongを見たことある人も多いだろう。

今の彼には自分の持ち歌の「Badman Forward, Badman Pull Up」があり、ジャマイカのShottas達(ギャングスタ)のために作られたというこの曲のダンスは、大ヒットとなった。
(かつてのギャングスタが踊るダンスは、こんなステップ系のダンスではないという固定観念があったんですが‥)

「Badman Forward, Badman Pull Upは、去年の夏、俺がイギリスに行った時にすでに作ったダンスなんだ。

イギリスで俺とキーバとマッドミッシェルとサディキとクレイグドレッドで最終的に仕上げた。
ちょうどサディキがイギリスツアーの真っ最中でさ。

その当時のダンスファン達はみんなボーグルのWillie Bounceに夢中で、他のダンスには目も向けないって感じだった。だから俺はみんながこのダンスに目を向ける時期を待ってたんだ。」

ファイル 68-2.jpg
(写真:Badman Forward Badman Pull Up" Live by Ding Dong【Jamaican Music Video Vol.46】)

Ding Dongの本名はKemar Ottey。

今までのヒット曲、Voice Mailの「Wacky Dip」や、BogleとVoice Mailの「Weddy Time2」などにもDing Dongの声が収録されている。
また数ヶ月前にはソロで「Chakka Chakka」の曲もレコーディングしている。
しかし、彼が初めて大きく注目されたのは、「Badman Forward, Badman Pull Up」である。

「今、最高の気分だね。だって、そうだろ?今までにどれだけのDeejayがNO.1を取ったことがある?
俺はすでにNO.1をゲットしたんだ。そりゃぁ最高な気分だろ!?」

このインタビューの時期、彼のシングルは、サウス・フロリダのレゲエシングルのトップ20のチャートでも15位にチャート入りしていた。

ジャマイカでは、ダンスというのは感情表現の手段として、またキングストンの広範囲に渡る多くのゲットー地域で起きているストリートのバイオレンスを防ぐための代償になるもの、と考えられている。

Ding Dong自身が設立したダンスクルー「Ravers Clavers」は、Overmars、Chicken and Beer、Johnny Bravo、Sir Yummy(見かけは一番年上に見えるが実際には一番若いダンサー)、Mundo、 Pree Dem、 Strengthから成り立っている。

すでに、このクルーで4月にはイギリスツアーの話も決まっているし、最近ではアンティグアとバルバドスにツアーに出ていた。

「Ravers Claversと名付けた理由は、俺たちは1週間のうちの7日間RAVEして(熱狂し続けて)、毎日を楽しんでいるからRAVERS。
で、毎日RAVEしながらDeejayをやりたいからCRAVERS。
俺が「Ravers Clavers」と名付けて、設立した。」
とNannyville在住の25歳のDing Dongは説明した。

「Badman Forward, Badman Pull Up」のダンスは、ダンスホールの現場に行く者達の中で今もっとも人気のあるダンスだとDing Dongは説明した。

「このBadman Forwardのダンスは、Jiggyでは踊りたくない、自分のルーティンで踊りたいというBad Man達のためのダンスなんだ。
ステップしながら踊る。
奴らが好きなダンスはみんなも好きになるし、絶対に流行るんだ。
それにしたって、こんなにたくさんのBad Man達がダンスして楽しんでいるのを俺は今まで見た事がないよ。」
と笑った。

ファイル 68-3.jpg
(写真:Badman Forward Badman Pull Up" Live by Ding Dong【Jamaican Music Video Vol.46】)

「みんなはこの曲がプレイされるのを待ってたんだ。だからみんな踊る。これは今始まったばかりさ。」

カラフルなシャツとゴールドのアクセサリーを身につけたスレンダーなイケメンダンサーのDing Dongは、周りの仲間達にとって喜びのもととなっている。

YardFlexが写真撮影とインタビューをしている間も、彼はジョークを飛ばし、仲間のダンサー達を笑わせていた。
その撮影の間の彼のジョークのいくつかをここで紹介したいと思う。

「ヘイ!(仲間達に向かって) いいか、お前達、写真を撮る時はいつも笑わなきゃ~。
笑った方がカッコいい写真が撮れるぞ」

「そうだ! ポーズを決めるのも仕事の一つなんだから、それをマスターしなきゃ!」

「ヘイ!カメラマン、携帯電話を持ってる写真を1枚頼むよ。なんたって俺の携帯は今最新の機種なんだからさ~」

さらに彼はカメラのディスプレイで自分が写った写真を1枚ずつ見ながら、
「おぉ~これはMADだ、俺はこれが気に入った! 俺のシャツはイケてるな~ これにはみんなヤラれるだろ~、
な、チキン&ビア(彼のダンスクルーのメンバーの名前)もそう思うだろ!それにしても俺のシャツはヤバいな~」

数日前のストリートダンスで突如結成されたというDing Dongのダンスクルー "RAVERS CLAVERS"の仲間達とジョークを交わしながらインタビューを受けている途中、
彼は休憩しながら語り始めた。

ファイル 68-4.jpg
(写真:DANCERの"DING DONG" & "SPIKE" @PASSA PASSA 30)

「ダンスに行った時、俺がいつも乗っている古いVAN(車)を見たエレファントマンが、
『Ding Dong!お前、何のVANに乗ってるんだ??お前たちイケてるのか?』と見下すように言ってきた。
俺はエリーを見上げ、『俺の曲はもう聴いた? エリー、君の曲はイケてるの?』って一言言ってやった。
そしてすぐにその場を立ち去った。

エレファントマンの最新のチューンの一つに、Ding DingのNO.1ヒットソング「Bad Man Forward, Bad Man Pull Up」のフレーズをパクったものがあるとDing Dongは訴えた。

「俺たち "RAVERS CLAVERS"は今年やるぜ!」

毎週日曜、夜11時から夜中の3時までの間、NANNYVILLEで行われている「GABBA SUNDAYS」でDing Dong達は踊っている。
「Gabba Sundays」のホストサウンドはCD SOUNDのDJ WHITEMAN。

●ニューダンスのSURF (WIPE OUT)

この記事で紹介しているニューダンス「Before Summer」の他に、
"Wipe Out"のリディムの曲で作られた「Surf」というDing Dongのニューダンスがある。

しかしFras CrewのShortmanの話によると、このSurfというダンスはWipe OutのShifterの曲にあわせて
彼自身が作ったダンスで、Ding Dingはそのダンスをパクったと訴えている。

2~3週間前のGabba Sundaysで、DJ WhitemanのMCによってDing DongのニューダンスのSurfが紹介されたが、
それよりもっと前の7週間前に行われたFoota Hypeのバースデーバッシュの時に、
ShortmanがShifterの曲でSurfというダンスを創ったらしい。

その後、Gabba SundaysでDing Dongを2~3回見かけたが、彼はその時Surfのダンスはしていなかったそうだ。

Shortmanは「サーフのボディボードのダンスをしていたのは俺だけだったし、どのダンスに行っても俺だけがSurfのダンスを踊っていたのに、Ding Dongがそれをパクった」と言う。

ファイル 68-5.jpg
(写真:DANCERの"DING DONG" & "MASTRO" @PASSA PASSA 30)

レポーターが、New YorkのJFK空港でDing Dongをキャッチし、その話をしたところ彼は笑うだけだった。

さらに問いただすと、Ding Dongは自分のバックの中から1冊のファイルを取り出し、1枚の新聞記事の切り抜きを見せた。
それはHard Copyの4年前の新聞記事で、Ding DongがSurfのダンスとほとんど同じ動きをしている写真が掲載されていた。

「なぜ俺がShortmanのSurfのダンスを盗まなきゃいけないんだ??俺のダンスは全部俺が創っている。
Surfのダンスはもともと何年も前に俺が創ったダンスだ。
しかもWipe outやSkettelの1つのリディムでどれだけたくさんのアーティスト達が曲を出していると思う?
Shortmanはもっと曲についての勉強が必要だな。
ボーグルが死んた後、みんなダンスに出かけなくなった。
そこで俺がキーバやみんなを誘ってまたダンスを始めさせたんだ。
それにBad Man Forward, Bad Man Pull UpもDutty Wineもまだ大流行りのダンスだぜ~
Shortmanはもっとイージーさが必要だな。
奴のダンスなんてパクりたくもないね。」
とDing Dongはレポーターに語っている。

最近のDing DongはBRONXで行われたSQUEEZEのショーでダンスパフォームをし、
その翌日にはROY WILKINS PARKで開催されたIrie Jam主催のセレブリティのサッカーマッチに参加。
そこで見事に彼がゴールを決め、2-1でチームの勝利が決まったとか。
Ding Dongはサッカーも得意らしい。

ところで、Surfのダンスは結局誰が創ったダンスだったんでしょう?
話はこれで終わり?って感じですが。
時間が解決してくれる、ということで。。。

情報:YardFlex Com.
翻訳&テキスト RUFF-CUTかずみ

最近のコメント

  • 未承認
  • (未承認)
    2022/05/22
  • Re:秘蔵の90'S DANCEHALL DVD - BOGLE VS TOLLO(FRESH KIDS)
  • (Ruff-Cut Hiro)
    2010/07/31

    ログ検索

    検索フォーム
    キーワード

    過去ログ