先日キングストン在住のこずえちゃんから聞いた話によるとジャマイカではダガリン、ソカ、ガンネタの曲は放送禁止決定だそう。
しかも今度はクリスチャン団体がストリートダンスの廃止も訴えているとか。
2年前のサウンドのインタビューでは、ストリートダンスもジャマイカ観光の一つになっていて…なんて話だったのが懐かしい。
でもこの頃からKartel vs Mavadoの記事が多くなったな。
最近、海外のサイトで「Slackness(スラックネス)」についての記事が出ていたので読んでみたら興味深いことが書いてあった。
『ダンスホールミュージックにおけるスラックネスについてどう思う?またそれらの曲を禁止する必要があると思うか?』
●Super Catの返答:
Stingが最初の発端だ。
Stingは音楽の世界におけるボクシングの試合みたいなものだ。
Maxi Priest(マキシープリスト)やBunny Wailer(バニーウェイラー)などのビッグアーティスト達もかつてはこのステージに上がり、ボトルを投げつけられたりした。
Stingはそういうスタイルなんだ。
それにDeejayクラッシュはいつでも最先端だし人気がある。
しかし本来クラッシュとは才能ある新人のアーティストを生み出すための場であり、すでに名の売れたアーティストがやり合う場所ではない。
セックスチャンネルが今後禁止になるかどうかだって?
この世に男と女しかいないのに何故セックスのことを表現してはいけないのさ。
Super Catは1991年のStingでたしかNinjamanに殺人者だとディスられたんじゃなかったかな?
このインタビューでキャットは「音楽業界でのアーティストの不名誉は絶えずあることだ」と語っている。
●Gramps Morgan(Morgan Heritageのメンバー)の返答:
スラックネスはスラックネスでしかないし、みんなに間違った影響を及ぼしてしまうと思う。
●Donovan Germaine(PentHouseのプロデューサー)の返答:
スラックネスは必要だと思う。家族を持つまともな人間ならそれを耳にしても気にならない。
●Marcia Griffithsの返答:
私はスラックネスではないわ。
もし自分がシンガーやミュージシャンだというのなら、神の教えを超えられる人でいなければいけないの。
私はいつでも聖書の言葉を引用できるシンガーでいたい。
●Mr. Perfectの返答:
その質問はいいね。
我々はもっと社会的な道徳が必要だし、
子供達の目に入るもの、耳にすることをもっとコントロールしていかなければいけないんだ。
もちろんすべてのことをコントロールするなんて無理だけどどこかでスタートさせなきゃ。
いろいろな雑誌やゲームなどを通して子供達は物事を知る。
少なくともスラックネスがマスメディアなどで取り上げられないようにするなど制限をしなければいけないだろう。
また昔のダンスホールはどうだったかを人々に想い出させる必要があるね。
そういえば昔、Little Lenny(リトルレニー)が"Gun inna Baggie"(下着の下の銃)という曲を出したとき、
ラジオでは放送出来ない内容だったから別のクリーンバージョン(道徳的にきれいな歌詞)を用意したんだ。
"Gun inna Baggie"を聴きたい人は、セッション(ダンスの現場)に足を運ばなければ耳にすることは出来なかった。
スラックネスを禁止しても、ダンスホールの世界にはたいした影響を及ばさない。
なぜなら大好きな曲がラジオで聴けなくなったリスナー達は、もっと現場に足を運ぶようになるだけのことだから。
ダンスホールミュージックは決してなくならないのさ…
…といった内容の記事だったんですが、
この先、レゲエ、ダンスホールがどのように突き進んでいくのか。
そしてダガリンのその後は?
気になりますな(^-^;
(Kazumi@Ruff-Cut)